少なくとも佐賀県在住の多くの方がご覧になったことあるでしょう、この動画。



佐賀県佐賀市のプロモーションムービーとして話題になった「W・R・S・B」。先日、佐賀空港を利用した際、空港内でも流れていました。









それからこれ。JAバンク佐賀のテレビCMでおなじみになっているかと。










あと、先日世界遺産にも登録された「三重津海軍所跡」小学生篇のCMもみたことありますよね?









実は今回の取材相手は、これらの動画を監督・撮影した若き映像クリエイター「下津優太」さん24歳。

※「W・R・S・B」撮影担当
※「JAバンク佐賀」大学4年生(22歳)時に制作

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実は彼、私の母校、佐賀大学の後輩で、一度彼が大学一年生の時に遭遇し、

ずっとバスケットボールをしていたということで仲良くなった間柄。







そんな彼が数年後、まだ大学生にして映画監督や映像クリエイターとして頭角を現し始め、
佐賀市内で話題になった記憶はつい昨日のように新しい。









高校生までは普通のスポーツマンだった彼がなぜ「映像」の世界に飛び込んだのか、





そしてそこから目覚ましい活躍を残した背景には何があったのか、





取材に胸を膨らませる私は少し緊張しており、取材前に一杯の冷たい水で喉を冷やした。












Innovator No.18    下津優太

 1990年生まれ 福岡県北九州市出身 福岡県福岡市在住

 佐賀大学入学後、映像制作を始める。

ー撮影機材ー

Sony FS700

Canon EOS 5D MarkⅢ

Blackmagic Pocket Cinema Camera

ー2011年ー

・第7回学生国際ショートムービー映画祭「監督賞」

・北信濃小布施映画祭 「特別賞」

 

ー2012年ー

・第1回サガテレビCMコンテスト「グランプリ」

・佐賀市CM

・佐賀市映画「ライウマ」

 福岡インディペンデント映画祭:「美術賞」「奨励賞」

 (サガテレビにてテレビ放送) (TSUTAYA DVDレンタル 佐賀県内8店舗 )

・サガテレビ番組 佐賀美少女図鑑TV (毎週月曜日 22:54~ 放送中)

・ICCC(International Conference on Contents Association)

 Young Designer Category (U30)「優秀賞」

 

ー2013年ー

・つくっとサガアワード クリエティブ作例部門 映像部門「金賞」

・福岡フィルムコミッションCM 撮影担当

・NHK佐賀放送局 番組「有田焼いろは」OP映像

・JAバンク佐賀TV-CM

 

ー2014年ー

・佐賀市人権ドラマ

・ミュージックビデオ『モアモア』大塚愛(佐賀パート撮影担当)

・ミュージックビデオ『もう、会えなくて。』ソ・イングク (パート撮影担当)

・三重津海軍所跡 世界遺産登録推進TV-CM

・SHIBUYA109 KAGOSHIMA × Tokyo Girls Collection Night メイキング映像

・P板ドットコム 秋葉原デジタルサイネージCM 

・ソーシャルマッチングアプリ「COCOMERO」Web-CM

・Media Butterfly in Arita TV-CM

・元佐賀県知事 古川康氏 衆議院議員総選挙 政見放送

・スターフライヤー PV「そらダン」撮影担当

 

ー2015年ー

・佐賀市シティプロモーション映像「W•R•S•B」撮影担当

・JRおおいたシティTV-CM  ひらけ★おおいた「女の子篇」撮影担当

・佐賀大学 理工学部機械システム工学科 卒業

・「コマプリ × 藤田可菜」Web-CM 撮影担当

・佐賀市シティプロモーション映像「ガタバトル」撮影担当

 






最近のお仕事


里本:最近の仕事の状況はどんな感じですか?


下津:最近はいろいろとフィーバーしてますね。ありがたいことに、いろんな方からお仕事を頂けるようになってきました。昔、大学生のころは社会人と偽ってスーツ着て自分で営業とかしてたんですけどね。


里本:苦労した時期もあったんですね。今は、どのくらいお仕事抱えてるのですか?


下津:観光系の仕事が4本、あとテレビとウェブCM関連。合計で10本くらいですね。


里本:かなりお仕事もらえて順調なようですねー。すごい。ちなみに、映像関係の「お仕事をもらう」のではなく、自分から能動的に動画撮影を行ったりはしてるんですか?


下津:今は自分から能動的にはしてないですね。現状としては、頂いたお仕事の中で自分磨きをしています。いろいろなお仕事に携わる中で頭の中にアイデアのストックもできますし、何より今のお仕事が楽しいんです。


里本:なるほど。楽しいことを仕事にできてるっていうのは、世の中でも少ないと思うし、貴重な体験してるんですね。羨ましい限りです。ちなみに、仕事を頂いた際、下津さんはどんな風にその仕事をこなしていくのでしょうか?その仕事観みたいなものを教えてください。


下津:とっかかりはやっぱり「コンセプト」ですよね。つまり課題が与えられるわけです。こういう動画をとらなきゃいけないっていう。それをどういう風に描くのかをまず考えます。自分は比較的アイデア出しは好きな方なので、ぽんぽん浮かんでくる事もあります。まあ、その直感的に浮かんでくるアイデアだけに頼るのではなく、論理的に構成を考えたり、そのテーマとはまったく別の領域からアイデアを持ってきて組み合わせたりしますね。


里本:昨日、下津さんのホームページにアップされているこれまでの作品を全部みさせてもらいました。素人なりに、下津さんの作品の共通点だったり、作風だったり、その源流に流れているものを探そうとこころみたのですが、、、、、無理でした。つまり、作品の幅が広いってことですよね?


下津:僕は、なるべく毎回新しい表現に挑戦することを心がけています。細かいことでいえば、カメラを変えてみるとか、新しい役者さん、モデルさんを使ってみるとか。そうやって自分の引き出しを作っているので、作品の幅は自ずと広がっていくのかもしれません。








映像クリエイターとしての喜び



里本:まさに若きクリエイターって感じですね。そんな下津さんにとって、映像を撮ることの喜びってなんでしょう?


下津:喜びは2つあります。1つ目は、最初どういう作品をつくるか想像します。そしてその映像を撮るためにはほんとちっちゃいことの積み重ねなんですよ。それをこなすことによって自分が思い描いたものを具現化できた時は楽しいですね。2つ目は、そうやって生み出した作品をお客さんに鑑賞してもらったときの反応として、「感動しました」とか「おどろきました」とかっていう感想を聞いた時も嬉しいですね。


里本:それは本当に幸せな体験ですね。けど、多くの人にみてもらうっていうのは、ある意味恐い事でもあって、批判とかはないんですか?


下津:批判はもちろんあったりします。ご指摘を頂いたりもしますし。けど、それって案外作った自分自身が一番わかってたりするんです。まあ、けど、批判はあまり気にしません。








撮り始めたきっかけ


里本:下津さんの仕事観が少し垣間見えてきた気がします。ところで、そもそも、映像を撮るようになったきっかけってなんだったんですか?


下津:きっかけはですね、、、よく聞かれたりもするんですが、、、え?本当に現実にそんなことあるの?っていう話なんですよ。


里本:気になります。


下津:きっかけはほんと感覚的なものでした。大学一年生の後期に授業で、「映画の作り方」っていう講義があったんですよ。んで、その講義をきいて、「ビビッ」っときたんです。「映画だ!!」ってなったんです。ほんと感覚的に。それと同時に、「絶対俺、うまく撮れる」って直感したんですよ。


里本:それまでに映画に触れる機会はあったんですか?


下津:いやもう高校まではほんとバスケットボール一色の毎日で、映画は人並みに好きだったくらいのレベルでした。けど、大学入って、暇で、パワーがありあまってて、なんかやりたいっていう衝動もあったんです。そこからはもう大学時代、駆け抜けた!って感じですね。

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里本:その講義のあと、最初に動画を撮影したのはいつ頃だったんですか?


下津:大学1年生の終わりの春休みですね。バイトして初めて買ったビデオカメラで、友達と青春ムービーみたいなのを撮ったのが最初ですね。それからいろいろと動画を撮っていく中で、周りの評価が良かったので、これはまだいけるなって思いました。そっから毎日一本は映画を見るようにもなりました。








よくテレビのドキュメンタリーとかで天職を見つけた瞬間、ビビッときたって話はよくあります。
けど、本当にそういう話に出会ったのは始めてて、取材中、少しだけスピリチュアルな気持ちになっていた。







ちょっと余談コーナー

里本:職業病みたいなのありますか?

下津:撮影現場では、モデルさんとか美少女(佐賀美少女図鑑)が多いので、変に目が肥えてしまって、、、恋愛が遠のいてます。24歳ですまだ僕。

里本:・・・笑







作風


里本:尊敬するクリエーターはいるんですか?


下津関根光才さんっていうCMディレクターですね。あと海外で言えば、デビット・フィンチャー
どちらの作品もクールなんです。まさに計算され尽くされた論理的な作品。


里本:そのお二人からやっぱり影響はかなり受けてるんですか?


下津:そうだと思います。いい映像ってなんだろうって考えたとき、映像って限りなく、感覚的なものなんです。けど、それを「なぜこれがいいのか」っていう理由付けができるようにならないといけない。その点で、いま紹介した2人は論理的だし、計算されてるし、「良さ」の理由付けができてる。僕もそうなることを目指してますね。


里本:下津さんの作品の作風ってご自身ではどうお考えですか?


下津:自分はどっちかっていうと、撮影の能力は高いかなと。なので、カット割り、カメラワーク、絵作りに特化した作品になってると思います。ちなみに絵を描くにはヘタクソです。棒人間しか書けません笑。


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下津優太の夢


里本:下津さんの目標を教えてください。


下津:最終的な目標は、「カンヌ広告祭」で受賞することです。


里本:カンヌって、、、、あのカンヌですよね?


下津:そうです。とりあえず賞を撮りたいです。ちなみに先日、カンヌ広告祭に実際に行ってきました。


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里本:カンヌで受賞するって相当難しい事なんですよね?


下津:そうですね。世界一の賞なので。今年は日本は苦戦してますね。


里本:なかなか厳しい世界なんですね。










下津:今回、カンヌにいって気づいた事があるんです。


里本:どういうことですか?


下津:いろんな受賞作品をみさせてもらったんですが、共通点があったんです。それは、「社会貢献性」です。どれも「人のためになるもの」が多く受賞したんです。それに気づく事ができたのはめちゃくちゃ大きかったですね。今まで自分は、「おもしろいものをつくる!」ってことにフォーカスしてたんですけど、その先がないとだめだって思ったんです。例えば、戦争を無くすとか、、、、。広告は「もの」を売るだけのものじゃなく、世界を変える力があるってわかったんです。

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すごいの一言しか出ませんでした。
まだ24歳。世界一の賞を目指す彼が気づいた「世界を変える」という大きな力。彼のスケール感と才能と将来性は大きい。











下津優太おすすめの本。

どんな本を読んでいるかはその人の人柄を表す。そういう意味も込めて、今回は下津くんがおすすめする珠玉の書籍を紹介させていただきます。


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まずは一冊目。
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「表現の技術」 (高崎卓馬)

下津:僕、非常に感覚的な人間だったんですよ。けど、表現には必ずルールがある。それを論理的に分解してくれたのがこの本。人はいったいどういう風に感動するのか、、その感動の理由が分かる本。これはうまくいった、これはミスった、、、、それを感覚的なもので終わらせるのではなく、論理的に分析する、そうすると失敗も減る。まあ全部論理だと感覚が潰れてしまうから、バランスが大事ってことです。












2冊目はこれ。
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「僕が電通を辞める日に絶対伝えたかった79の仕事の話」 (本田亮)

下津:これは単純に新入社員とかによんでほしい仕事学を学べる本です。かなり読み込んで、今の仕事にも活かしています。

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ドッグイヤーしすぎて、意味があるのか???笑

 




取材を通して

取材というのは、取材をさせていただく方(ここで言えば私)が、取材相手に対して敬意と感謝をもって臨むのが通常だ。つまり立場上、取材相手のほうが上だと思っている。

しかし、彼との取材は少しだけ違っていた。

最初に取材のオファーをしたときに、彼は「光栄です!」と言って引き受けてくれた。

その後、当初予定した取材日に彼の都合が悪くなり、彼の方から日程変更の連絡が入った。

そして、取材する私が彼のもとへ伺わねばならないのに、彼は私の住む町までわざわざ足を運んでくれた。


こういうちょっとしたやり取りから滲む彼の「人柄」と「謙虚さ」はどんな仕事をしていく上でも武器になる。

そして、やはり映画監督。頭の中で話を編集する能力が高く、私の質問に丁寧に答えるその姿に魅了されたというのは過言ではない。


取材の終盤、彼に「人生哲学」を尋ねてみた。






下津:いい意味で適当です。根本は、大丈夫。死にはしないって思ってますから笑





笑顔でそう答えてくれた。




若干24歳でこの器。映像クリエイターという安定しているとは言い難い世界で、こうやって心の底からポジティブになれる人格者の将来性に惚れ込んだのは、おそらく僕だけではないはずだ。



彼のでっかい夢、その実現のためには、必ず応援という後押しが必要。


少しでも彼の作品が多くの人の目に留まることを心から願っている。















〜下津くんインタビュー後の声〜

感想としては、里本さんと話すことによって自分の思っていたことが整理されたり、目標を再認識できたという感じです。自分の熱い思いに触れて、自らも燃えてきました!笑

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※下津優太作品集












Innovator No.18    下津優太 
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