何を隠そう、ぼくは離島生まれ、離島育ち。18年間ずっと長崎県五島列島というとても小さなコミュニティで生きていた。「移住促進」が叫ばれる昨今、島に生まれ島で育ったからこそ感じた離島の豊かさを綴ってみたいと思う。

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日本にこんな楽園があったなんて!世界遺産を目指す「五島列島」が美しすぎる | RETRIP




離島の豊かさ①:森林浴ってなに?当たり前の自然、海も山も10分圏内

ぼくが生まれた長崎県五島市(旧福江市)は、九州の最西端で長崎県の西方海上約100kmに位置しています。五島列島全体では大小152の島々があり、五島市(主に福江島)はこの南西部にあります。人口は平成27年3月末現在で約3万9千人。人口を言うと「意外に多いんだね!」とよく言われます。島には小型のホマーテ(白状火山)やアスピーテ(楯状火山)の火山群があり、国内でも珍しい。ぼくの住んでた町の箕岳(みたけ)という山は、その中心がごっそり窪んでます。しかもその中で町民運動会ができちゃうんです。これ、意外に珍しい隠れスポット。

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ぼくが住んでた崎山町は福江島の南東にある。北西側一帯に大きな山が3つ、南東側一帯には海が広がっており、海と山の板挟み。つまり山にも海にも行きたい放題なのである。はじめて島を離れたとき、近くに山がなく、海が見えないのことに「気持ちの悪さ」を感じたのは今でも覚えている。

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時々、知り合いのおじさんが釣った魚を持ってくるなんてことは日常茶飯事。ぼくはそのせいで、幼いころに貝を食べ過ぎ、アレルギーになってしまったほどだ(笑)。山も身近にある。クワガタなんてすぐ取れるし、都会ではこれが高値で取引されていることが理解できなかった。

自然が豊富であれば、もちろん動植物も比例する。高校時代の理科の先生は、島外から来たこともあり、島の魅力にどっぷり。子どもと浜辺に遊びに行き、落ちていたシカの骨を拾っては嬉しそうに授業に持ってきて、生き物の骨格について熱く語っていた。「この歯はなんの動物でshow」みたいな。まさに生きた授業である。

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これは言っていいのか悪いのかグレーゾーン。中学の時と高校の時の理科の先生が話してくれた「幻の植物」が五島にはあるのです。それはシダの仲間「オニヘゴ 」。今から約100年くらい前に京都大学の植物研究者が発見したらしく、その後国の天然記念物に。しかし、自生地での盗掘がつづいたり、環境破壊の影響で激減したらしい。homepage2.nifty.com/fukuejima/shokubutsu-shida-koke/hego.html

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そのため、今ではどこに自生してるのか情報はあまり公開されていない。理科の先生は、詳しい人見つけて場所を聞いたらしいんだけど、絶対教えてくれなかったみたい。まさに島内の一部の人のみぞ知る超レア植物「オニヘゴ」。まあ結局その先生、胞子をもらってきて教室で育ててたけどね。授業そっちのけで(笑)。



離島の豊かさ②:クラス替えってなに?10年以上同じ仲間だからわかること

これ島外の人に話すと驚かれることが多いのですが、ぼくは中学校3年生までクラス替えを経験したことがありません。だって1学年1クラスしかないんですもの。そういうわけで保育園時代から考えると10年以上、ずーーっと同じメンバーと一緒なわけです。これ自慢じゃないけど、クラスの男子全員の「匂い」を覚えてたぼくは、落ちてるタオルが誰のものか、瞬時に判断ができました。今でも覚えてる自信がある。

そんなわけで小さなコミュニティにずっといると、相手の微妙な変化を感じ取れるようになりました。顔色で相手の気持ちはわかる。言葉はあんまり要らない。その影響なのか、ぼくはパーソノロジー(人相科学)に興味をもったし、一度見た人の顔は絶対に忘れない習性がある。これは島で培われた武器ですね。

ただ、小さなコミュニティに属し続けるデメリットもある。言葉は要らず、空気の読み合いになってしまうので、ぼくたちのクラスは授業中の発表が皆無。自己主張をすることが不要な生活なので、手を挙げて発表なんて考えられなかった。困り果てた先生が、「どうやったら発表するようになるか」を考える特別授業をしたほど。



離島の豊かさ③:予備校ってなに?意外にも高い教育水準

離島の教育ってどうなってんだろう?と思う人もいるかもしれません。安心してください。意外にも充実してるのです。小学校時代ぼくは、バスケットボール、ソフトボール、ピアノ、習字を習っていた。その他にも陸上、剣道、水泳、そろばん、公文式、英会話、、など興味をもったことに子どもがチャレンジできる環境はいくらでもありました。ほんとなんでもやってた。



※ 通っていた高校。珍しいことに、お城の跡地に建っている。

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高校教育はというと、これも案外充実してるんです。もしかしたら低コストである程度の教育を受けたいなら五島はオススメかもしれません。もちろん、離島には予備校なんて存在しないんだけど、その代わりを「学校」がしてくれるんです。夜おそくまで学校の先生たちがすべて面倒見てくれる。ほんとうにすべて。高校で泊まり込みの「勉強合宿」も数回やったし、今思うと勉強する環境は最高に揃ってたと思う。高校3年生のときは授業の合間の休み時間や、昼食後の昼休みなんて存在しなかったし。唯一の憩いと言えば、掃除の時間くらいだった。「離島の人たちは競争なく、のんびりしてるよねー」なんて思ってる人は島の人にドヤされますね(笑)。




五島を離れて7年ちょい。いつの間にかファミレスが、、、

もちろん五島には大学はありません。なので進学する人は自動的に島を出なくてはならないですよね。ぼくもその一人。もう島を離れて7年異常が経ったんですね。その間、有名なファミレスがオープンしていたり、ボーリング場ができていたり、なぜか電気自動車が走りまくっていたりと、いろいろ変化してるわけです。前向きな変化はとてもワクワクします。

ただ、地方が抱えている人口減少、高齢化などの問題は、例外なく五島にもあります。

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こちらは島別の人口。上から4番目の黄島はぼくの小学校時代、その島の学生は1人でしたね。

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もうぼくが小中学生時代に所属していた部活はなくなってたり、町のイベントがなくなっていたり、人口減少は手に取るようにわかるところまで来ているんですね。寂しいものです。

っと言いながら、島には戻らず貢献してないぼくに一体何ができるんだろうっていつも自問自答。今言えるのは一人前のブロガーになって「島を発信する」ことですね。書き続けていたらなんとかなるでしょう!五島のみなさん、待っていてくださいねーーー!死ぬまでには間に合わせます。








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