かるがも



もはや日本のイノベーターとなっている佐賀県武雄市 樋渡啓祐市長に一週間随行した際のレポートが好評でしたので、こちらのブログにも再度記載してみます。




カモ科マガモ属に分類される鳥類

「カルガモ」。

この名前を聞くと雛が親鳥の後ろをトコトコついてまわる可愛い姿を思い浮かべる人がほとんどだろう。

誰が最初に言ったのかはわからないが、今回の随行研修がスタートして間もなく、「市長の後ろをついてまわる新採職員4名」の姿が「カルガモ」に例えられ、会う人会う人に「カルガモちゃん」と紹介され続けた。

しかし、4名のうち3名は可愛い「カルガモ」とは遠くかけ離れた「野郎」であることに私は少しばかりの恥じらいと罪悪感を感じていた。
 

そんなことはともかく、1週間に及ぶ市長随行研修は刺激的なものであった。

本レポートでは市長から学んだことを3点、秘書課の方々から学んだことを1点そして自分に欠けていると感じたこと1点を報告する。このほかにも多数感じたことはあったが文字数に限りがあるのでご容赦願いたい。
 

まず市長から学んだこと1つ目 (市長1) は、

「時間の使い方」

である。

驚くことに私はこの1週間、市長がボーっとしているのを一度も拝見することがなかった。常に考え、常に行動する姿に終始圧倒されていた。

その一例としては山口県に出張した際の話。市長が研修生に対し

「この町を君たちならどうしたい?」

と問うたのである。

移動中も周りの景色をただ眺めるだけでなく「まちづくり」という観点から町を観察する姿勢、これがプロなのかと感じた。

また個人的には東京へ出張した際の市長の一言が印象的であった。

「悩むのと考えるのは違う」。

心の中ではひそかに「一緒じゃないのですか?」と反論していたが、話を聞くと納得。要は「悩むのはネガティブだけど、考えるのはポジティブだ」ということ。

「思考する」という行為そのものを前向きに捉え、過去は「死体」として良い意味で忘れ去り、未来のために最善を尽くすことが大切だということである。
 

市長2としては、

「情報収集の大切さ」

である。

至極当たり前のことかもしれないのだが、市長は保有している情報量が圧倒的に多い。新聞も毎朝6紙購読し、様々な世界で活躍している方々からも情報を仕入れている。

だからそこ正確な状況判断、行政判断ができるのではないかと思った。

また市長自身、

「情報は発信する人にしか集まらない」

とおっしゃっていた。「私はこういう人だ」、「こういうことに興味がある」など、自分の人間性をさらけ出すことで情報を提供してくれる人が集まってくる、ということだと理解している。

現在は幸い、ソーシャルメディアを個人レベルで気軽に使うことができる時代だ。不特定多数に情報を発信する恐怖もまだまだ私にはあるのだが、少しずつでも「発信する」ということに挑戦し、それが地域の認知度を高めることにもつながればいいと思っている。
 

市長3としては、

「プレゼンテーション能力」

である。今回の研修では市長の講演を何度も拝見することができた。

私が個人的に驚いたのは、市長の講演を聞いていると、時間を忘れ、まるでジェットコースターに乗っているかのような感覚に陥ることである。

その秘密を市長本人に直接質問してみたところ、やはり様々なことを考えながらプレゼンテーションをされていた。

相手の服装や会場の雰囲気に合わせて、時には方言を混ぜながら感情に訴える。落語でいうところの「枕」を意識し、一気に聴衆を惹きつけ、ひとりひとりに目線を送る。話したいことの7割だけを伝え、聴衆を満腹にさせない。

この他にも様々なことを意識しながら講演をされている背景には、本や動画などで培った知識や知恵が滲み出ているように感じた。

私も今後、市の職員として働く以上は人前で話す機会がいつか来ると思う。その際には、「プレゼンテーション」で「価値」という「プレゼント」を聴衆に届けられるよう努力したい。
 

ここからは秘書課の方々から学んだことについて。それを一言で言えば、

「秘書課は気遣いのプロフェッショナル」だということ。

具体例を挙げれば、市長はいつも名刺を携帯していない。それを見越し、研修生にも市長の名刺を携帯させていたことで、市長の名刺交換がスムーズに進んだことがあった。

この世界では当たり前なのかもしれないが、市長の予定を分刻みで考慮しながら、先手先手を打って市長が快適に仕事ができるようチームで働いておられる姿、また研修初日に体調が思わしくなかった私に対してまで配慮してくださったことに感動を覚えた。この場をお借りしてお礼申し上げたい。
 

最後に、自分に欠けていると感じたことについて述べる。

私には

「質問力」

が圧倒的に欠けていた。良質の質問をするには相手の話をよく理解していないことにはできない。他の研修生3名は市長の話に対する理解度が高く、市長を良い意味で困らせるような質問をしていたのに対し、私は表面的な質問しかすることができなかった。

仕事をする上では相手の話をただ聞くだけでなく、こちらからも質問をすることで円滑なコミュニケーションを取ることができ、その分理解度も深まる。この点を今後の毎日の仕事で意識し、改善していきたいと思う。
 

以上、私が今回の市長随行研修で感じたことである。この経験をどう活かすかが今後大切だ。

ただ忘れてはならないのは、この1週間で私がなんらかのスキルアップをしたということはなく、あくまで今後成長していくためのきっかけを得たということだ。市民の方々から頼られ、「ありがとう」と言われるためにも努力せねばならない。


市長は

「超一流を真似せよ」

ということを度々おっしゃっていた。偶然にも私たちが例えられたカルガモの「雛」は生まれて間もなく最初に見たものを「親鳥」として認識する「刷り込み」という習性をもつ。

市役所に入庁して間もない私たち「カルガモ」が、市長だけでなく周りの先輩方を「親鳥」として捉え、「真似」をし、多くの教えを乞えればと思っている。

ちなみに愚かな私は、さっそく市長と同じブランドの靴を衝動買いしてしまったことも一種の「刷り込み」ではなかろうか。





そんなことはどうでもよいのだが、とにかく数年後、私たちが立派な親鳥として羽ばたき、市政の一助を担うことができれば、今回の研修の意味があった言える。
 

「こんな文章書く暇があるなら、仕事しろ」

と市長からの檄が飛んできそうな気がしてならないので、以上で私の市長随行研修レポートを終わります。時間を割いてくださった市長、副市長、また様々な配慮をして下さった秘書課、総務課の方々、そして研修に送り出してくださった税務課の方々に厚くお礼申し上げます。



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