新型コロナウイルス感染症の拡大によって様々な問題が浮き彫りとなり、最近はよく社会課題解説のために異なるセクターがどのよう連携すべきか?ということに関心があります。
ここで重要になるのが「コレクティブインパクト」という概念。以下に参考になる記事と要点を抜粋しています。
①コレクティブ・インパクトとは何か?うまく行かせるためには何が必要か https://sugu-kan.com/about-corrective-impact
〜コレクティブインパクト〜 異なるセクターから集まった重要なプレーヤーたちのグループが、特定の社会課題の解決のため、共通のアジェンダに対して行うコミットメント
②スタンフォードソーシャルイノベーションレビューで発表された「コレクティブインパクトとは?」 https://jfra.jp/fundraisingjournal/1519/
1, 共通のアジェンダ (Common Agenda) 2, 評価システムの共有 (Shared Measurement) 3, 互いに強化し合う活動 (Mutually Reinforcing Activities) 4, 継続的なコミュニケーション (Continuous Communication) 5, 活動を支えるバックボーン組織 (Backbone Organization)
③“Collective Impact” by John Kania & Mark Kramer | Winter 2011 https://ssir.org/articles/entry/collective_impact
organizations engaged in the same type of activity report on the same measure.
The preschool programs discovered that children regress during the summer break before kindergarten.
④Collective Impact(コレクティブ・インパクト) http://www.globalcsr-pfc.com/2012/08/04/collective-impact/
活動では新規のプログラムを策定やさらなる資金調達をするのではなく、共通の目標・成果および53の成果指標について意識を一致させ、特に必要な取り組みに資源を集約し、進捗状況を記録するためのデータ分析・共有を隔週でミーティングをもつなど定期的に行われた。
③と④の中で紹介されているコレクティブ・インパクトの事例としては StriveTogether というものがあります。
この団体は「若者の教育課題にインパクトを及ぼすには若者の人生の全ての段階(揺り籠から就職まで)に関連する団体が協力することは大事だ」という考え方のもと、
アメリカ・シンシナティ・ノーザンケンタッキー地域の300以上の団体(市長の役人、学区の責任者、大学の学長、教育関連のNPOなど)が垣根を越えて参加し、2006年に発足しています。
この Strive together は②で紹介したコレクティブインパクトを実行する上で重要な5つのファクターを満たしていることから、大変興味深い事例です。
また、①のアジェンダについては比較的抽象度が高いと思われるためすり合わせしやすいですし、③および④については⑤のバックボーン組織が発足すれば自然とクリアしやすいと考えているため、
個人的には2つ目の指標である「評価システムの共有」がポイントだなと感じています。
ここについてはまだまだ具体的な事例に触れることができていませんが、社会的インパクト評価やロジックモデルのような知見が参考になるはずですし、
今後は、異なるセクター間の連携を促進するための「評価指標の作成やシステムの構築」について調査を続けていきたいと思います。
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