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僕が3番目でいいんですか?CSOで働く日隈諒の収支を大胆公開。

Innovator No.3 日隈 諒

編集前記

私も大学時代、就職活動に入ろうとしていたとき、あるCSO(市民社会組織)の方から、

「ここで働かない?」

というお誘いを受けたことがありました。

CSO(市民社会組織)とは?

Civil Social Organizationの略称で、NPO法人、市民活動・ボランティア団体に限らず、自治体、婦人会、老人会、PTAなどの組織・団体を含めた総称

CSOで働く方々に対する僕のイメージは、すんごくいい!!

本当に純粋に世の中を少しでも良くしていきたいっていう思いが伝わるし、何よりそこで働いてる方々の「人柄」が素晴らしいんです。

飲み会にも参加したことあるけど、ほんとに気持ちがいい。

一般的に飲み会と言ったら、今後の仕事のことを考え、「上司にお酒をつぎにいかなければ、、、」という少し戦略的なことを考えてる雰囲気が僕は個人的には苦手なんですが、大学時代に体験した飲み会では、そういうことは全くなく、

純粋に飲み会を楽しもう!!って感じ。

イメージで言えば、世界一のマンガ「ONE PIECE」で事件が解決した後、皆がおもいおもいに宴を楽しんでいる感じ。

ってなわけで、僕のCSOに対するイメージというものはすこぶる良いわけなんですが、

やっぱり、

正直なところ、

気になるのは、、、給料の面。ちゃんと食っていけるの?????

というわけで、今回はCSOで働く佐賀大学の後輩、日隈諒くんにお願いしてその毎月の収支を大胆公開しちゃいます!!

そして彼の魅力にもしっかりと迫っていきたいと思いますので、どうぞ読んでみてください!!

日隈諒 Ryo Higuma

大分県日田市出身 23歳 ♂

佐賀大学経済学部在学中

勤務先:公益財団法人 佐賀未来創造基金

性格:チャラい

見た目:チャラい

人付き合い:とてもチャラい

みなさん、「公益財団法人 佐賀未来創造基金」ってご存知でしょうか?

佐賀未来創造基金とは、

市民や企業の皆様から寄付を集め、市民活動団体やNPO等のCSO(市民社会組織)に助成することで、地域や社会の課題解決や活性化に取り組む市民立の財団。

ミッション あらゆる人たちが主体的に地域の未来を担い合うために、必要な資源を循環させる仕組みをつくり、地域で支え合う社会の実現に寄与すること。

事業概要

1、CSO等の資金確保のためのプログラム開発

2、CSO等に対する助成

3、CSO等に対する研修

4、寄付文化の普及啓発

5、その他当法人の目的を達成するために必要な事業

収支公開

というわけで、、、さっそく日隈くんの収支(一ヶ月)を公開しちゃいます!!

給料 138,500 円

支出 117,500 円

☆月々自由に使えるお金 23,000 円

わお、、、ちゃんとやっていけるやん!!!!!!!!!!!!!

里本「なんで収支を公開しようと思ったの??」

日隈「今就職活動をしてる学生や、これから就職活動をしている学生は就職先を選択する基準の一つに「給与」ってところがあると思うんですよ。

「給与」の面で、NPOやCSOは“お金にならない”という先入観から、選択肢から外れてしまいます。

ですが、“いくらあれば生活できるのか”を僕の収支を見て、参考にしてもらえたら、と思って公開を許可しちゃいました。

僕は恵まれている方で、NPOやCSOの業界で月々に14万円弱ももらえるところはそんなに多くはありません。

ただ、今後就職を考える上での一つの指標・選択肢として捉えていただけると嬉しいですね。」

進路

里本「くまっちはなぜCSOへの就職を決めたの?」

日隈「CSOで働くっていう選択肢を増やしたかったんですよ。それから佐賀にはまだ僕と同じくらいの年代でCSOで働いてる人がいなかったので、オンリーワンの存在になれるっていうのも魅力でした。」

里本「なるほど!!けど、やっぱりちゃんと食べていけるのか不安はなかったの?」

日隈「収入に対する考え方として面白い話を聞いたんですよ。っていうのも、東京では平均年収高いですよね。」

里本「そうだね。そして確か高知県が一番年収低いんだよね。」

日隈「その出ている「平均年収」っていうものを少し違う角度から見てみると面白いんですよ。つまり、それを「幸せになるための額」として捉えるんです。」

里本「どういうこと?」

日隈「つまり、年収が高いってことは、幸せになるためにそれだけ多くのお金が必要で、年収が低いってことは、幸せになるためにそれほどお金がかからないってことなんです。」

里本「そんな数字の見方があったのか、、、。これは盲点だった。」

日隈「例えば年収の低い田舎だったら、近所のおばちゃんから野菜もらったり、物々交換したりして、あまりお金を使わずに生活できる。そういうアナログな生活に魅力を感じてたりします。」

里本「なるほど。少し話は変わるけど、日隈くんは学生団体での活動で、地域づくりにも熱心だったよね?」

日隈「そうですね。「√佐大」っていう団体で活動してたんですが、活動してたときに、「挨拶が飛び交う地域」にしたいって思ってました。僕の地元、日田は小学校を一歩出て外歩いているときに「おはようございます!」って挨拶すると、「おかえり!」とか「いってらっしゃい!」とか「あんた誰のとこの子かね?」って感じの言葉が帰ってくるんですよ。これってすごく素敵だなって思うんですよね。人との繋がりを感じられるというか、、、。」

里本「日隈くんの中にはしっかり「地域をこうしたい」っていうイメージが視覚的に見えてるんだな。地元にいたときはどんな子供だったの?」

日隈「僕の家庭、親が教師をしていたこともあって、すごく縛りが強かったんですよね。それが影響したのかどうかわかりませんが、なんか中学の頃から子供が好きで、子供が欲しかったんです。だから彼女の条件も、子供が好きかどうかってのはとても大事ですね笑」

里本「なるほど、学生団体での活動で塾をやってたけど、それも子供が好きってのが根本にあったからなんだね。」

日隈「そうですね。とにかく子供に教えるってことが好きなんですよね。将来は、地域の子供たちを集めて一緒にバーベキューしたり、キャンプしたり、古き良き時代の家庭にはすんごく憧れがあります。」

日隈くんはコミュニケーションの達人。人の気持ちを汲み取るチカラ、そして会話力がハンパなく高い。プロフィールに「チャラい」という言葉を使ったが、それは彼を馬鹿にしているわけではなく、彼の人当たりの良さを表現した言葉であることを誤解がないようここに記載する。

そして、子供の頃の話や将来のことを語るとき、彼の目は一般的に言う「チャラい」からほど遠い、「真摯でまっすぐな目」をしていたのが印象的だった。

ビジョン ー頼まれごとは試されごとー

里本「今後はどんな感じで仕事していくの?」

日隈「僕、「頼まれごとは試されごと」だと思うんです。なので、頼まれた仕事は断らず、しっかりこなしていきたいと思ってます。あと、僕は目標が変わりやすいので、器用貧乏にならないようにしなきゃなとは思っています。」

里本「あ、俺も同じ。」

日隈「あと、自分の立場としては、「どんだけ人に気に入られるか」が大事なので、笑顔と挨拶は大事にしていきたいです。」

里本「どうやったら人に気に入られるんだろう?」

日隈「目上の人にはちょっと生意気なことを言う。そして怒られたらすぐに「ごめんなさい。」これです笑 その辺のテクニックは僕、ピカイチだと思うんですよね。☆ あ、あと、モテる人になりたいです。」

里本「え?どういうこと?」

日隈「モテる、、、つまりは相手のことをしっかり想像できてる、気遣いがうまい、だからモテる。モテる男は仕事ができると思うんです。」

里本「な、なるほど笑」

編集後記

いつだっただろうか、、、彼に感動したのは。

大学時代、佐賀県主催のイベントに参加していたとき、日隈くんはそのイベントの運営を手伝う立場だった。

前日の会場設営は佐賀県庁の職員さんが仕切っていたのだけれど、その時、こんな場面があった。

県庁職員「えっと、ここと、ここに椅子を設置しないと、、、、そのためには、上の階にある椅子の数を数えてこないと、、、、、」

日隈「椅子の数、XX脚でした。」

県庁職員「早っ!!!!!!」

つまり、、、県庁の職員さんが先にやろうとしたことを計算して、先回りして仕事をしていた日隈くんがそこにはいた。

彼に会って話してみればわかるが、とにかく頭の回転が速い。会話の切り返しも抜群。フットワークもめちゃめちゃ軽く、ずば抜けた行動力の持ち主。

先に取材した、徳島氏、尾方氏とはまた違い、将来の壮大な夢に向かってグングン突き進むタイプではなく、川の流れに身を任せ、上手に生きていくタイプ、そんな気がした。

今後どうなっていくわからない。そんな偶有性を楽しんでいる彼の生き方は少し僕に似ている気がして、心の底から応援していきたい、そう思わせてくれる取材だった。

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